芝生の手入れに必要なこととは?季節ごとの注意点や道具を詳しく解説
芝生を綺麗に保つためには手入れが必要になります。芝は3月〜10月が育成期であり、11月〜2月は休眠期となります。
休眠期は刈り込みや水やりをする必要がないのですが、休眠期をあけるとするべきことが多くなります。
また、季節ごとに注意するべき点があり、この記事では手入れの方法や季節ごとの注意点を詳しく説明していきます。
芝生の手入れに必要なこと
芝生の手入れには主に次の4つのことが必要になります。
- 芝刈り
- 水やリ
- 除草
- 施肥
芝刈り
芝生の手入れをする上でまず芝刈りが基本作業となってきます。芝刈りをする目安として芝が2~3cm程度になったら、芝刈りをするタイミングと考えてください。一般的に1ヶ月に1回ほどの芝刈りをすればいいのですが、夏の暑い時期は成長が早く月に数回芝刈りをしなければいけないときがあります。
芝刈りをする時は刈込みはさみとレーキを使うのが一般的ですが、あまりに広い場所の芝刈りをする場合は芝刈り機を使うようにしてください。芝刈り機でも電動のものと手動のものがあります。
芝刈りをする方法ですが、先に広い面積の部分から芝刈りを始めて全体の芝刈りが終わった時点で細かいところを揃えるようにしてください。建物との境目の部分を整えておくと綺麗な見た目になります。
芝刈機を使う場合は、芝は一定方向に向いているわけではないのでさまざまな方向から刈るようにしましょう。
水やリ
水やりをするタイミングとしては雨が長期間降らずに地面が乾いてしまっている場合は、たっぷりと水やりをする必要があります。もし地面が乾いていない状態で水やりをたっぷりしてしまうと根張りが悪くなることから芝が剥がれやすくなってしまうので注意が必要です。
除草
芝生を定期的に刈ることで背の高い草が芝生に入ってくるのを防ぐことができますが、背の低い草は芝を刈るだけでは完全に防ぐことはできません。そこで、背の低い草は見つけ次第除草をすることが重要です。また、芝刈りをしたときに根が残っていると成長してしまうので根ごと引き抜くのが大事です。
土地が硬い時は根ごと引き抜くのは容易ではないので、土が柔らかくなっている雨の後に作業をすることをお勧めします。もし手で引き抜くのがむずかしい場合は草抜き道具をホームセンターなどで見つけることができるので活用してください。
雑草の繁殖は早く地下茎を這わせてどんどん広がっていくので、出来るだけ早めに抜いてしまうことが大切です。もし、あまりに雑草が増えすぎた場合は芝生用の除草剤を使う方法もあります。
施肥
芝生はそれぞれの音が密集していることが特徴なので、 適期に適量の施肥をすることが大切です。そうでないと肥料を吸収しにくい状況になってしまい、なかなか生育しなくなってしまいます。
状況にもよりますが基本的には3月、6月、8月と1年に3回施肥をするようにしましょう。芝生用の肥料が売っているので、1平方メートル当たり30g程度まいてください。適量以上にやってしまうと、肥料焼けをすることから芝が傷んでしまうことや雑草に対しての肥料にもなるので、やりすぎないことが重要です。
また、施肥をしたあとは水やりをすることが大切です。
季節ごとの芝生の手入れ方法とは
芝生の手入れは季節ごとに方法が変わります。それぞれの季節によっての手入れ方法を見ていきましょう。
1月~3月
1月は芝が休眠している状態なので手入れをする必要はありません。2月もまだ休眠している場合が多いのですが、この時期に準備を始めるようにしましょう。また、西洋芝の方が動き出す時期が早いという特徴があります。
3月に入ると日本芝も芽出しが始まり、本格的に芝張りや種まきがスタートする時期となります。施肥もまずこの時期におこないます。
4月~6月
4月になると一気に緑化が進んでいき、5月に入ると全面的に新芽が生えそろいます。梅雨時期の6月になると生育がさらに進むため、芝刈りのタイミングとなります。6月からは水やりの時期となりますが、雨との兼ね合いによって水やりをするかどうか決めてください。
雨が少なく地が乾いている状態だと、水やりをたっぷりすることが重要です。さらに、6月になると2回目の施肥をしましょう。
この時期の刈り込みは毎月1回が目安です。
7月~9月
7~8月は芝生の全盛期であり、美しい芝生を堪能することができます。水やりは引き続き必要で、地面が完全に乾いたときがタイミングです。またこの時期は刈り込みを1ヵ月に3~4回する必要がある場合が多いです。8月に入ったら、施肥をしましょう。
9月になると芝生の生育は落ち着いてきますが、引き続き手入れは必要です。主に刈り込みをおこないますが、水やりはほとんど必要なくなります。
10月~12月
10月に入ると芝生の生育はかなり止まり始め、11月になると完全に止まることが一般的です。12月は手入れをほぼする必要がありません。気になる雑草があれば抜いておくくらいです。
以上月ごとの説明をしてきましたが、雑草取りは時期に関係なくおこなってください。休眠期である12月〜1月でも続けることが大切です。また、あくまでこのスケジュールは目安なので、それぞれ芝生の状況によって異なります。
芝生の手入れに必要なものとは
芝生の手入れには主に次の3点が必要になります。
- 芝刈り機
- 肥料
- その他の道具
芝刈り機
芝生の刈込は範囲が狭い場合は刈り込みばさみを使うのですが、範囲が広いときには芝刈り機を使います。芝刈り機は電動と手動があり、どちらを選ぶかは予算や芝生の面積などによって決めるようにしてください。電動はコードがあって邪魔になるのがデメリットで、コードレスのものは一般的に高額です。
手動式は電動式に比べて安めの設定になっていますが、労力が必要になります。そのため、芝刈りをする面積が広い場合は電動の方がおすすめです。芝刈り機が入らないような狭い場所には電動バリカンを使う方法もあります。
また、芝生は成長している最中なのであまり一度に短く刈らないようにしましょう。
肥料
芝生用の肥料にもさまざまな種類があります。主に次の3種類となります。
- 粒状肥料
- 液肥
- 微量要素肥料
- キトサン溶液
粒状肥料は有機肥料が主成分となっており一般的な芝生用の肥料となります。液肥は即効性があり、気温が高い日や肥料やけが気になる時に使うとよいでしょう。
化成肥料だけを使っていると土壌の微量要素が不足するため、そこで微量要素肥料はを使って補っていくことができます。窒素や、カリ、リンはほとんど入っていません。キトサン溶液は悪玉菌による病気を芝生から守ることが主な目的です。
その他の道具
狭い場所を手軽に芝刈りするためには、刈込みはさみで十分の場合があります。他にも芝生に目土をするトンボや、芝生を刈ったあとに掃除をしやすい熊手などさまざまな道具があります。
まとめ
芝生は3月〜10月が育成期なので、2月くらいから準備をはじめて10月くらいまで手入れをする必要があります。芝生の手入れ方法は、水やりや芝刈り、施肥、除草が基本的な内容となります。
それぞれの季節によって芝生の手入れ方法が異なり、手入れ方法にも注意点があるのでよく確認した上で芝生の手入れを進めるようにしてください。